初めに
前回の投稿記事からの続きです。今回は、具体的に特許分析をしていきたいと思います。
人工知能
今回は、まだまだ需要のある「人工知能」について特許検索をしてみたいと思いますが、簡単に人工知能について触れたいと思います。
実は、多くの友人から「人工知能」についての質問がきています
ちなみに、「人工知能」の定義は、以下の図のなります。TVやネットで見かける「機械学習」や「ディープラーニング」なんかは人工知能という定義の一部です。
ちなみに、もっと詳細をしたい方は、総務省「ICTスキル総合習得教材」がオススメです。無料ですので、いかにリンクを貼っておきます。
概要を知るだけならこの資料で十分です
総務省「ICTスキル総合習得教材」
さらに、気になる方は以下の書籍がオススメです。著者は人工知能界隈で有名な方です。
人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの [ 松尾 豊 ] 価格:1,540円 |
人工知能の特許
前回の記事で説明した特許検索方法で特許検索してみました。
特許出願件数
2014年〜2022年までの出願推移をグラフしてみると、2016年から徐々に出願件数が増え始め、2020年にピークがありそうですね。その後、徐々に下がり始めています。
2016年はAIが囲碁の名人に勝った年ですね。
出願人(権利者)
直近(2021年、2022年)の出願人(権利者)の割合を円グラフ化してみました。「ASSEST株式会社」が全体の29%を占めています。
ASSEST株式会社は千葉県の会社のようです
ランキングの2位と3位は「百度」のグループ会社のようです
最近の特許
上記、「ASSEST株式会社」の特許で面白い特許がありましたので紹介します。
「ASSEST株式会社」は、医療関連の特許を多数出願しているようです。コロナ禍の影響で健康意識が高まっている背景がありそうです。
うつ病の診断に関するものです。
以下に特許の引用を載せます。
【課題】被検者のうつ病の兆候を自動的かつ高精度に判別する。
【解決手段】被検者のうつ病の兆候を判別するうつ病兆候判別プログラムにおいて、被検者の脳波に関する脳波情報を取得する情報取得ステップと、過去の被検者の脳波に関する参照用脳波情報と、うつ病の兆候の判別類型との3段階以上の連関度を参照し、上記情報取得ステップにより取得された脳波情報に基づき、上記被検者のうつ病の兆候を判別する判別ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
特開2022-106068
まとめ
前回の特許検索ツールを使って、「人工知能」で検索をしました。
検索結果を出願年と出願人(権利者)とで分析をして、面白い特許を紹介しました。
以降、繊細さんの私が読んでみた文献を載せておきます。脳波でうつ病が分かったら助かりますね。
うつ病の人の気持ちがわかる本 (こころライブラリーイラスト版) [ 大野 裕 ] 価格:1,540円 |
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